挿し木苗が元気に育ってきたら、次に悩むのが「鉢増し」のタイミング。
本記事では、発根後の初回の鉢上げを終えた苗を対象に、どのくらい大きくなったら鉢をサイズアップすべきか、鉢の選び方や育て方のコツを、体験談も交えてていねいに解説します。
「初めての植え替え」ではなく、その後の育成ステップとしての鉢増しがテーマです🌱
実際にわが家で育ててきた体験談や失敗も交えながら、挿し木苗を大きく育てるためのステップを解説します。
✔ この記事でわかること
- 挿し木苗の鉢増しが必要な理由
- 成長段階別の「背丈」と「鉢サイズ」の目安
- 鉢増しのやり方と注意点
- 実際に体験した失敗と成功のコツ
挿し木苗、鉢増しっていつするの?
バラの挿し木苗は、発根してから少しずつ成長していきます。小さな鉢やポットで育てていると、根がいっぱいになって水はけが悪くなったり、成長が鈍ったりすることがあります。
ここでは、鉢増しの必要性と、行うタイミングの見極め方を解説します。
小さな鉢では根が窮屈に
挿し木苗は最初、黒ポットや小さなプラ鉢で育てることが多いですが、根がしっかりしてくると、鉢の中がパンパンになります。
こうなると水が染み込みにくくなったり、根詰まりして成長が止まってしまいます。
根と枝葉のバランスが大切
バラは「根と地上部がバランスよく育つ」ことで元気に育ちます。根がしっかり張らないと、葉や枝が育たず、つぼみもつきにくくなります。
鉢のサイズが根の広がりに合っていないと、そのバランスが崩れてしまうのです。
苗の成長と鉢サイズの目安
「どのタイミングで、どの鉢に植え替えたらいいの?」という疑問に応えるために、苗の背丈と鉢サイズの目安をまとめました。
初期:発根後〜15cm程度
根が出て少し葉が展開してきた頃は、黒ポット(7.5cm〜9cm)がおすすめ。根が少ないうちは、小さな鉢の方が水はけ・水もちのバランスがよく、根腐れのリスクも減ります。
中期:20〜30cmほどに伸びたら
苗がしっかりしてきたら、4号〜5号鉢へ。根が鉢の底から出てきたらサインです。「根っこつよし」など、根張り促進タイプの鉢もおすすめ。
後期:50cm前後・枝が広がってきたら
6号〜7号鉢へ鉢増しを。根鉢がきれいに回っている状態で、無理のない範囲でサイズアップしましょう。つるバラなど、大きく育てたい場合はさらに大きめでも◎
鉢増しのやり方と注意点
鉢増しは、デリケートな苗を優しく扱う必要があります。タイミングや作業のポイントを守って、苗に負担をかけないように進めましょう。
鉢からそっと抜く(根鉢は崩さない)
黒ポットから出すとき、根がしっかり巻いていることを確認しながら、根鉢を崩さずにスポッと抜いて植え替えます。
根が少ない時期に崩すと、ダメージが大きくなります。
用土は市販のバラ用培養土でOK
初心者ならバラ専用の培養土がおすすめ。
自作する場合は赤玉土・鹿沼土・腐葉土・バーミキュライトなどを混合して、水はけと保水のバランスを調整します。
植え替え後は日陰で管理を
植え替え直後は強い直射日光を避け、半日陰や明るい日陰で数日管理します。根が落ち着いてから、徐々に日当たりの良い場所へ。
わが家の体験談と、やってよかったこと・失敗したこと
実際に我が家で育ててみて、鉢増しのタイミングや用土選びに失敗したこと、うまくいったことを紹介します。
鉢増しが早すぎて根腐れ
早く大きくなって欲しいので、まだ早いかな?と思いつつ4号鉢に植えてしまいました。そのせいか葉が萎れて茶色っぽくなってしまって;;
元の黒ポット鉢に戻して乾燥気味に管理したら、茶色い葉は枯れましたが根元から新芽が出て復活しました!
鉢増しが遅れて葉が黄色に
つい面倒なのもあって、大きくなってきたなぁ~とは思っていたのですが、鉢増しをサボっていました。
そうしたら葉が黄色くなってしまって、ハラハラと落葉…
あわてて黒ポットから抜いたら、根がギュウギュウに詰まってました。ごめんね。
土の配合を変えたら元気に!
赤玉土に鹿沼土を混ぜて、燻炭も混ぜて、バーミキュライトも混ぜてプロっぽく土を作ってみたのですが、イマイチすっきりしない…
庭も狭いし土のブレンドをするのも大変だったのでバラ専用の培養土に変えたところ、なんだか元気になりました。オリジナルブレンドは気に入らなかったのかなぁ。
まぁ元気に育ってくれれば問題なしです。
鉢増しは「少し小さめかな?」と思うくらいでちょうどいいことも。大きくなって欲しくて、つい大きめの鉢に植えると根腐れのリスクが高まります。
苗の調子をよく観察しながら、焦らずステップアップしていきましょう!
🌱 根張り鉢や「根っこつよし」はどうだった?
鉢増しを繰り返す中で、スリット入りの「根張り鉢」や「根っこつよし」を試してみたところ、通常の鉢とは違った育ち方を感じました。
ここでは、どのタイミングで使うのが効果的か、実際の違いについてお伝えします。
どのタイミングで使うと効果的?
挿し木苗がある程度成長してきたら、次にどんな鉢を使うかが悩みどころ。根張り鉢はいつ使うのがベストなのでしょうか。
「根っこつよし」やスリット鉢などの根張り促進鉢は、鉢上げして根が動き始めたタイミングで使うのがベストです。発根したばかりの挿し木苗にいきなり使うと、乾きやすさや保水のバランスに注意が必要です。
特に春〜初夏の生育旺盛な時期は、根の成長が早く、スリット鉢の効果が出やすくなります。
黒ポット → 通常鉢(根が回るまで)→ 根張り鉢(4号〜5号あたり)
と段階的にステップアップさせると、失敗しにくく育てやすいです。
通常鉢との違い(スリット構造のメリット)
根張り鉢には独特の「スリット構造」があり、根の伸び方に違いが出ます。どんなメリットがあるのか、実際の使用感とあわせてご紹介します。
スリット鉢は、鉢の側面や底にスリット(すきま)が入っていて、以下のような効果があります:
- 根詰まりを防ぐ:根がぐるぐる巻かず、外に伸びようとする
- 通気性・排水性が良い:蒸れを防ぎ、根腐れしにくい
- 根の更新を促す:古い根の更新が活発に
ただし、乾きやすいというデメリットもあるため、真夏や真冬など極端な気候の時期は注意が必要です。鉢カバーをしたり保水性の高い用土を使う、置き場所を工夫するなどの対策も有効です。
根張り鉢を過信しすぎず、通常鉢と併用しながら、その苗の状態に合わせて使うのがコツです!
⚠️ 鉢増しでやりがちなNG例
- いきなり大きな鉢に植える:根が土を吸いきれず、ジメジメして根腐れの原因に。
- 根鉢を崩してしまう:特に挿し木苗は根がデリケート。崩さずそのまま植え替えるのが基本。
- 鉢の縁いっぱいに土を入れる:水があふれてうまく浸透しません。鉢上部に余白を残して。
- 鉢底石を入れ忘れる:排水性が悪くなり、根が傷む原因に。
🌿 挿し木苗はまだ体力がないので、ていねいに扱ってあげてくださいね。
✅ 鉢増しのタイミング・サイズ目安まとめ
挿し木苗の成長に応じて、適切な鉢サイズへ移行していくことで、根詰まりや根腐れを防ぎ、元気な株に育てることができます。
| 苗の状態 | おすすめの鉢サイズ | ポイント |
|---|---|---|
| 発根したての小苗 | 黒ポット(3〜3.5号) | 根が回りやすく乾きやすい |
| 根がしっかり張り始めた頃 | 4号鉢 | 根鉢を崩さずそっと植え替え |
| 枝数・背丈ともに増えてきた | 5号鉢 | 風通しと排水のよい土がおすすめ |
| 地上部30cm〜 | 6号鉢以上 | 株が安定していれば地植えも可 |
✔︎ 根の様子・土の乾き・鉢底から根が見えるかどうかなどを観察しながら、無理のないステップで鉢増ししていきましょう。
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