【警鐘】知らなかったじゃ済まされない?ブランド苗の「挿し木」が違法になることも

こんにちは。今日はちょっと真面目なお話です。

バラ栽培を楽しむ中で、「このバラ、増やしてみたいな」と思うこと、ありますよね。
私も、気に入った品種を大切に育てていると「誰かに分けてあげたい」とも感じます。

でも……
そんな好意や趣味の延長で行った「挿し木」が、実は“違法増殖”になってしまうケースがあるって、ご存じでしょうか?

この記事でわかること

  • ブランド苗を勝手に挿し木すると何が問題なのか
  • 種苗法とはどんな法律なのか
  • 安心して挿し木できる品種の選び方

品種登録されている苗は「知的財産」

現在販売されている多くのバラやアジサイなどの園芸品種には、品種登録という制度があります。
これは育種家さん(新品種を作り出した方)が、その植物に対して持つ「権利」で、いわば知的財産です。

この品種登録には増殖を制限する力があり、「挿し木」や「株分け」などで勝手に増やすと、種苗法違反にあたる可能性があります。

実際に摘発された例も……

以前、登録品種のイチゴを無断で増やしてフリマサイトで販売していた方が摘発されたというニュースがありました。

1. イチゴ「桃薫」の無断増殖・販売

農研機構が開発したイチゴ品種「桃薫」を無許可で増殖し、フリマサイトで販売したとして、2024年12月に2名が逮捕、10名が書類送致されました。

2. イチゴ「東京おひさまベリー」の無断販売

東京都が品種登録したイチゴ「東京おひさまベリー」の苗を無許可で増殖・販売したとして、50代の女性が種苗法違反の疑いで検挙されました。

これらは商用目的で悪質なケースでしたが、家庭用であっても「ダメなものはダメ」とされる可能性もある、というのが今のルールです。

気をつけたいのは「ブランド苗」

「◯◯ローズ」「◯◯フラワーシリーズ」など、ブランド名のついた苗はほぼ登録品種だと考えて間違いありません。

「デルバール」「ロサオリエンティス」「河本バラ園」などの銘柄のバラも対象です。
これらは、購入した本人が楽しむためだけに育てることが前提です。

「挿して増やしたから知人に分けたい」と思う気持ちも分かりますが、登録品種の場合、それもNGなことがあります。

では、どうすればいい?

安心して増やしたい場合は、品種登録が切れた古い品種や、最初から登録されていない在来種・オープン品種を選ぶのがベストです。

また、最近は「個人での挿し木もOKです」と明記してくれている育種家さんもいらっしゃるので、
タグや公式情報をチェックするのもおすすめです💡

基本的にバラの登録は25年から30年で消滅するそうですが、メルカリ等では最新の品種を出品している方も見受けられますね。あれは違法ですので決して買わないでください!

最後に

「好きだからこそ、ルールは守りたい」これは園芸に限らず、どんな趣味でも大事なことですよね。

知らなかったでは済まないリスクもあるからこそ、これからも安心してバラや植物との暮らしを楽しむために、ちょっとだけ知っておきたい大切なお話でした🌹

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