挿し木が無事に発根してくると、次に悩むのが「どんな植木鉢を使えばいいの?」という問題。
鉢のサイズや素材、形状によって、水やりの頻度や根の張り方は大きく変わります。
この記事では、挿し木苗に向いた植木鉢の選び方を、鉢増しの考え方も含めて整理しました。
この記事でわかること
- 挿し木苗に適した鉢サイズと深さの考え方
- 鉢の素材ごとの特徴と向き・不向き
- 人気のプラ鉢・スリット鉢の違い
- わが家で実際に使っている鉢と使い分け
挿し木に使う鉢、どんなものがいい?
まずは「どんな鉢を選べば失敗しにくいか」を整理しておきましょう。
サイズと形状は、挿し木苗の成長に直結します。
サイズの基本|1号=直径3cmが目安
植木鉢は「号」でサイズが表され、1号=直径約3cmが目安です。
挿し木苗は、苗の大きさに対して一回り〜二回り大きい鉢を選ぶのが基本です。
バラは深く根を張る|浅鉢より深鉢がおすすめ
バラは直根性があり、根を下に伸ばす性質があります。
そのため、同じ号数でも浅鉢より深鉢(ロング鉢)の方が育てやすい傾向があります。
鉢増しとの関係もチェック
挿し木苗は成長に合わせて鉢を大きくしていきます。
鉢増しの考え方やタイミングについては、別記事で詳しくまとめています。
▶ 挿し木苗の鉢増しはいつ?|背丈と根に合った鉢サイズと植え替えのコツ
鉢の素材による違いを知っておこう
鉢はサイズだけでなく、素材によっても扱いやすさが大きく変わります。
挿し木育成の段階に合わせて選びましょう。
プラスチック鉢|軽くて扱いやすい
軽く、価格も手頃で、鉢増しを繰り返す挿し木育成に最適。
初心者さんにも一番おすすめです。
素焼き鉢・テラコッタ|通気性は◎だが重い
通気性が良く根腐れしにくい反面、乾きやすく重さもあります。
苗が小さいうちは管理がやや難しいことも。
陶器鉢|見た目重視・保水性あり
デザイン性は高いですが重く、割れやすいため、ある程度育ってからの使用がおすすめです。
人気のスリット鉢・プラ鉢を比べてみた
挿し木苗の育成でよく使われる、定番のプラ鉢・スリット鉢を整理します。
根っこつよし(アップルウェアー)
スリット構造で通気性がよく、根が鉢の中でぐるぐる回りにくいのが特徴のプラ鉢です。
挿し木苗の最初の鉢増し〜成長途中まで、とても使いやすい印象があります。
水はけが良いため過湿になりにくく、根腐れのリスクを下げたい時にも安心。
4号→5号→6号と段階的にサイズアップしやすく、挿し木育成の定番鉢として人気があるのも納得です。
根はり鉢(大和プラスチック)
鉢底や側面の構造に工夫があり、根が自然に広がりやすい設計のプラ鉢です。
スリット鉢ですが乾きやすくはなく、水管理が比較的ラクなのがメリット。
「根をしっかり張らせたいけど、乾きすぎるのは不安」という場合に向いています。
挿し木苗が少し落ち着いてきたタイミングで使うと、安定して育ちやすい印象です。
スリット鉢ロング(兼弥産業)
縦に深く、スリット入りという構造で、バラのように根を深く伸ばす植物と相性の良い鉢です。
根が下に伸びやすく、根詰まりしにくいのが大きな特徴。
その分、乾きやすさはありますが、風通しの良い環境や過湿が心配な時には強い味方。
「根を鍛えたい」「徒長させず締まった株にしたい」場合に向いています。
プレステラ(日本ポリ鉢販売)
主に育苗用として使われることの多い、角型のプラ鉢です。
省スペースで数を並べやすく、発根直後〜小苗の管理に向いています。
土量は少なめなので長期育成には不向きですが、「まずは根を出す」「様子を見る」段階ではとても便利。
発根確認後は、4号以上の鉢へ早めに鉢増しするのがおすすめです。
号数と容量の目安一覧表
鉢の号数ごとの土の容量は、鉢選びの参考になります。
| 鉢サイズ | 直径の目安 | 土の容量(目安) |
|---|---|---|
| 3号 | 約9cm | 約0.6L |
| 4号 | 約12cm | 約1.2L |
| 5号 | 約15cm | 約2.0L |
| 6号 | 約18cm | 約3.0L |
| 7号 | 約21cm | 約4.5L |
わが家ではこうしてます~鉢の使い分け
ここからは、実際にわが家で使っている鉢と使い分けの記録です。
根っこつよしの使いどころ
厚みがあって寸胴で安定感があります。最近は我が家の挿し木苗の主流となっています。
6号くらいまでは根っこつよしを使って、それ以上は兼弥のスリット鉢を使うことが多いです。
根はり鉢を使うタイミング
根っこつよしがメインですが、こちらも使っています。軽くて使いやすく、シルエットがシュッとしてかっこいいのですが、逆三角形なので安定感にやや欠けます。
小さな4号サイズが強風で転倒したことがあります><6号は今のところ転倒はしていません。
兼弥スリット鉢ロングの印象
我が家の8号以上の木立ちバラはほとんど兼弥スリット鉢ロングです。
ロングだけあって土の容量が多いので、成長途中の挿し木苗には根腐れが心配で使っていません(根腐れしやすい、という意味ではないです)。7号から使っています。
昔から使っていて年月が経っているので、劣化して色褪せています。
プレステラは育苗専用として
挿し木を鉢上げして、黒ポットからサイズアップする時に時々使います。深型120なら容量0.7リットルで3号と4号の間くらいなので、丁度お手ごろなサイズ感です。
最近は根っこつよしの4号が主流になったので、ほとんど使わなくなりました。
まとめ|育ちやすさ重視で選べばOK
挿し木苗の鉢選びに「絶対の正解」はありませんが、
- 成長期は軽くて扱いやすいプラ鉢
- 根をしっかり張らせたいなら深鉢・スリット鉢
- 大きく育ったら見た目重視の鉢
という考え方で選べば、大きな失敗はしにくいはずです。
苗の様子をよく観察しながら、少しずつステップアップしていきましょう🌹
※挿し木の記録や育成メモは、こちらでもまとめています 👉 https://rose-cuttings.com/category/cutting-aftercare/

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