バラが好きで、育ててみたい。でも苗はちょっと高いし、増やし方もよく分からない…
そんな方にぴったりなのが「挿し木(さしき)」です。
難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば、初心者でも楽しめる方法なんです。
この記事で分かること
- 挿し木の基本と必要な準備
- 挿し木に向いているバラの特徴
- 成功率を上げるための注意点
1. 挿し木ってどんな方法?
まずは「挿し木」ってどんなもの?というところから見ていきましょう。
茎を切って育てる「クローン」栽培
挿し木とは、バラの茎を切って土に挿し、そこから新しい根を出させて育てる方法です。
もとの株とまったく同じ性質を持つ「クローン」ができるのが特徴です。
接ぎ木・種まきとの違い
バラには他にも「接ぎ木」や「種まき」といった増やし方があります。
接ぎ木は少しテクニックが必要で、種まきは時間がかかる上に、親と違う花が咲くことも。
その点、挿し木は簡単&確実性のある方法です。
バラ挿し木の魅力とメリット
・苗を買わなくても増やせる
・愛着のあるバラをそのまま増やせる
・育てる過程が楽しい!
などなど、楽しみながらバラの世界が広がります♪
2. 挿し木に適した時期とタイミング
挿し木はいつでもできるわけではありません。時期選びがとても大事なんです。
梅雨〜初夏(6月前後)
湿度が高く気温も安定する梅雨どきは、挿し木のゴールデンタイム!
水分が保たれやすく、根も出やすい時期です。
休眠期の冬(12月〜2月)
葉を落とした枝を使う「休眠挿し」も成功率が高いです。
動きが少ない分、根を出す力が集中しやすいとされています。
避けたい季節とその理由
真夏や真冬は避けましょう。
高温や低温、乾燥などが影響し、根が出にくくなります。
3. 挿し木に必要な道具と準備
おうちにあるものでできるのも魅力!でも、最低限そろえておきたい道具があります。
切れ味のよいナイフ・カッター
枝の断面がつぶれると失敗の元に。
清潔でよく切れる刃物を用意しましょう。
清潔なポット・鉢と用土
使い回しの土はNG。病原菌の原因になります。
小さめのポットや浅鉢が扱いやすいです。
土の種類と挿し木用土のポイント
市販の「さし芽・種まき用土」や
赤玉土(小粒)+バーミキュライト(または鹿沼土)などが最適です。
水はけと保湿のバランスが成功のカギ!
透明なカバー
湿度を保つのに使います。ビニールと割りばしで簡易的に作ったり、ペットボトルを切って利用してもOK。なくても大丈夫です。
4. 知っておきたい!挿し木の基本的な流れ
手順ページを読む前に、挿し木の全体像をつかんでおきましょう。
健康な枝を選んで切る
花が終わった後の若い枝や、冬剪定で切り落とした枝、少し硬くなったシュートを使いましょう。
3節ほどの長さが理想です。
下処理をして用土に挿す
斜めに切り、葉を整え、下葉は取り除きます。
その後、挿し木用土にまっすぐ挿します。
水やりと管理の基本
たっぷり水をあげ、明るい日陰で管理。
発根までは3〜4週間、触らずにじっと見守ってくださいね。
まとめ|はじめの一歩は、やさしい準備から
バラの挿し木は、知れば知るほど奥深くて楽しい世界。
まずは必要な知識と準備を整えるところから始めましょう。
次の記事では、いよいよ実際の手順を詳しくご紹介していきます♪